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生活残業を告発するには?【流れと取るべき行動】を現役人事が紹介

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※この記事にはプロモーションが含まれています。

こんな疑問を解消します。

残業主任

大手日系メーカーの人事として、労務案件や新卒・中途採用を一通り経験してきました。

周りに生活残業をしている人がいたら、

  • 「本当目ざわりだなぁ」
  • 「告発しようかな?」

と思うかもしれません。

自分は一生懸命仕事をしているのに、ダラダラと結果に繋がらない仕事をしている姿を見るとモチベーションも下がりますよね。

今回は、生活残業は告発できるのかどうかを説明します。また、それに合わせて取るべき行動も紹介します。


最後まで読むことで、「生活残業を告発すべきか」という疑問が晴れますので楽しみにしていてくださいね。

目次

生活残業者の告発はできるのか?

生活残業の告発、または通報とも言いますが、「そもそも生活残業者は告発できるの?」という疑問に結論からお答えします。

結論:できるが処分がくだるかは微妙

結論、「告発・通報自体はできます」というのが答えです。

ただ、あなたはきっと告発したの処分、例えばその人の、減給、出勤停止、降格、解雇を望んでいるんじゃないでしょうか?

それらの処分がなされるかは微妙、というのが残念ながら現役人事の回答です。

理由:生活残業の立証が難しいから

理由は「何よりも生活残業の立証が難しいから」です。

確実に生活残業をしている人がいても、その人が完全否定し続ける場合。

また、「その時間でこの資料を作っていたんです」と何か資料を出してきたら、実はあまり突っ込めないからなんです。

相当な証拠と調査が必要になって、時間もかなりかかります。

もちろん、厚生労働省(というか労働基準監督署)は残業未払いやサービス残業にかなり厳しいです。

なので、生活残業は見て見ぬふりをしているのが現実なんです。

ただ絶対処分が無理なわけではないので、告発できるパターンも後ほど紹介します。

告発は難しいから自分が環境を変えてしまうのがいい

結論から言ってしまいましたが、アドバイスとしてはあなたが環境を変えるのがベストです。

「告発したいくらい不満がある人といつまで働き続けますか?」

正直、存在だけでストレスであなたのパフォーマンスが落ちてしまうのはもったいなさすぎます。

正しい転職をすれば、「生活残業者の告発」なんて問題を考えずに、自分は高い年収と自分のために使える時間を手に入れられます。

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残業主任

「どうせ広告か」と思う人は飛ばしてOKです。

ちなみにJACなら「大手を扱っている」+「コンサル型」なので、ミスマッチも防げるのが大きいです。

生活残業を告発したらどうなる?

告発・通報すると時間がかかるとお伝えしました。ここでは、生活残業を告発したらどうなるのかについて説明します。

残業主任

全体の流れを見てみてください。

社会人2年目でこの窓口を担当したので、詳細に覚えています。

詳細について、人事以外の従業員にはあまり知られていないですが、だいたいの企業の流れは次のようになっています。

  • あなたが窓口に連絡する
  • 担当部署が問題の優先順位を考える
  • あなたにヒアリングをする
  • 担当部署にて影響度合いを検討する
  • 生活残業者の上司にヒアリングする
  • 生活残業者にヒアリングする
  • 再度部署内で対応を検討する
  • 生活残業者の処分が決まる

なお、順番が変わる場合もあります。

あなたが窓口に連絡する

スタートは告発者(通報者=あなた)が窓口に連絡するところから始まります。

この場合の窓口は会社によりますが、以下のようなところが多いです。

  • 人事部門
  • 労務部門
  • 法務部門
  • コンプライアンス室

受け取った側は必ず受けた情報は「秘匿情報」として扱います。そうしないと、あなたが告発したことがバレた場合、その人から報復を受ける可能性があるからです。

残業主任

このあたりの情報管理の厳しさは尋常じゃないです。

担当部署が問題の優先順位を考える

次に、受け取った担当部署が告発された「生活残業の問題」を、社内の課題としてリストアップします。

人事部の労務グループがコンプライアンス案件の告発・通報先になっている場合、抱えている案件には以下のような案件がものが挙がってきます。

  • 部長がセクハラをしている
  • 外国人役員がパワハラをしている
  • 旅費を多く申請している社員がいる

そして、その担当部署内で会議をし、取り掛かる案件の優先順位と担当を決めるのがオーソドックスな流れです。

あなたにヒアリングをする

これは、あなたが匿名の場合はスキップされることが多いです。

ですが、あえて実名で告発した場合や、直接コンプライアンスを担当している部署、人事部に言伝えた場合には実施されます。

目的は、

  • 細かい状況の確認
  • 事実確認
  • 証拠の確認
  • 告発者(あなた)の退職リスクを測る

等です。

このヒアリングをもとに次のステップに行きます。

担当部署にて影響度合いを検討する

優先順位が決まったら、その担当部署で「生活残業がどの程度悪影響か」について検討されます。

これはさっきのステップで同時に会議で話されることも多いです。

結論として、

  • 「○○さんにモチベーションを下げてやめそうだから早めに手を付けるか」
  • 「この人は実は常習犯だからそろそろ取り締まるか」

みたいな会話が繰り広げられます。

生活残業者の上司にヒアリングする

ここから周りの人への事実確認ステップに移ります。

残業主任

まずは、上司にヒアリングすることが多いです。

実際に生活残業をしているであろう人の働き方や仕事の成果、周りの人との関わり方などがヒアリングされます。

大抵の上司は、「確かにパフォーマンスはよくないけど、生活残業って程じゃない気がします」と自分が悪者にならないように、あいまいな回答するケースが9割です。

生活残業者にヒアリングする

次はいよいよ告発された人、生活残業者本人へヒアリングです。

もちろん、あなたが告発したとは言わずヒアリングします。

目的も「残業の実態について」とストレートな場合もあれば、「働き方についての意見交換」みたいに濁して、その中で生活残業者の働き方を聞いていきます。

理由は、

  • 犯人探しが始まる可能性があるから。
  • ヒアリングはどうして自分だけ受けたの?

と疑問を抱かせることになるからです。

再度担当部署内で対応を検討する

関係者から話を聞いたら、これまでの情報を収集します。

  • あなたからの意見
  • 上司から見た実態
  • 本人の意見

これに加えて、

  • 残業時間に対する成果
  • 勤務態度
  • 周りへの影響度合い
  • 過去の残業時間の平均
  • 就業規則の再確認

などが行われながら対応が再検討されます。

生活残業者の処分が決まる

そしてついに、告発された生活残業者の処分が決まります。

処分としては、注意範囲にとどまることが多いです。

ただ、事態が深刻ととらえられれば懲戒処分(減給、出勤停止、降格)もありえます。

残業主任

悪質な場合、解雇の可能性もゼロではないでしょう。

生活残業を告発する前は何を準備すればいい?

ここで、生活残業を告発したい人のために、アドバイスを伝えます。

基本的にはあなたは悪くないので、見たこと聞いたこと思ったことを、担当窓口に相談すればいいです。

  • 具体的な証拠を集める
  • まず上司や先輩に相談する
  • 告発前に匿名か実名か考える

ちなみに告発ではなく、個人的に辞めさせたい人は以下の記事も参考にしてみてください。

具体的な証拠を集める

一つ目は、告発したい人が生活残業をしているという証拠を集めることです。

目的は、後でヒアリングをされたときに証拠として出せると説得力が上がるからです。

客観的な証拠を集めるのは難しいですが、例えば、

  • チーム全体のタスクリストがあれば、その人の進捗と残業時間が比例しないことを指摘する。
  • 定時後の離席頻度、時間を上司へ相談する

等をしていると、後々強く出れます。

まず上司や先輩に相談する

二つ目は、まずは上司に相談するということです。

理由は2つあります。

  • 上司がや先輩が解決してくれる
  • ヒアリングで上司に相談したか聞かれる

一つ目の理由は、上司が解決してくれる可能性があるからです。

正直期待はできないですが、優秀な上司でマネジメントが得意な場合、生活残業を抑えられることがあります。

2つ目の理由は、あなたが告発した後に受けるヒアリングで「上司には相談しましたか?」と担当者から99%聞かれるからです。

ここで、「相談していない」と答えてしまうと、「こいつは勝手に判断している」とみなされます。

残業主任

そうなると、事態を深刻に受け取られなくなります。

告発前に匿名か実名か考える

告発、あるいは窓口に通報する際は匿名を原則としてください。

なぜなら、告発した事実が仮に漏れた場合報復される可能性があるからです。

また、「生活残業ではない」と判断された後に、関係が悪化することは避けられません。

このタイプの案件は、基本匿名で告発できるようになっているので、必ず匿名を意識してください。

万が一、匿名が無理な場合は一番信用ができる人事に相談するのがベストです。

実際、生活残業を告発して処分できる人はどういう人?

ここまで読んでいただいてわかる通り、実際告発されて処分されるまでの流れはかなり長いです。

なので、告発者が、

と思うケースもあれば、人事やコンプラ担当が、

と判断することも多いです。

ですが、この3つの場合は告発された際に取り上げられる可能性がグッと高くなります。

  • 周りのモチベを下げる人
  • ハラスメントをしている人
  • 部署・チームのお荷物になっている人

生活残業をする人の特徴自体はいくつかありますが、これらが一番悪影響ですからね。

周りのモチベを下げる人

まずは周りのモチベーションを下げている場合は、緊急度が高く対処されます。

生活残業者に早めに注意がいきます。

理由は「生活残業者のせいで退職者が出るから」です。

仮にその人が優秀な人財だとしたらどうでしょう?会社としては最悪ですよね。

残業主任

なので会社は早く動くんです。

ハラスメントをしている人

生活残業+セクハラやパワハラをしている人は告発されます。

やっぱり周りに悪影響を及ぼしているからですね。私がコンプラ案件を担当していた時も、何か一つだけが理由で相談してくる人って意外と少なかったです。

だいたい、

  • 「パワハラ+仕事ができない」
  • 「生活残業+旅費改ざん」

など、何かプラスアルファで悪いことをしていると告発されます。

部署・チームのお荷物になっている人

部署やチームのお荷物となって、コストになっている人は告発されやすいです。

この人がいるせいで、仕事が滞ってしまうとか、チーム全体の印象が悪くなるも同じですね。

結局生活残業は会社のコストでしかないので、コスト管理が厳しくされている部署では、お荷物とみなされます。

なので、管理職レベルの人が生活残業者を告発するケースも多々あります。

【実例】生活残業を告発が成立したケース

具体的すぎる話はできませんが、私が労務担当をしている時の話です。

残業主任

実際に生活残業で告発された2人のケースを紹介します。

2人がそれぞれどんな処分を受けたかも読んでみてください。

在宅で生活残業を続けていたAさん

一人目のAさんは、経理部門にいる8年目の中堅社員でした。経理は繁閑が激しく、その時期は閑散期でした。

Aさんは在宅勤務を続ける中で、毎日3時間の残業を続けました。最初は上司も見逃していましたが、あまりに続くため上司が同じチームの課長代理に相談したところ、「あの人生活残業してますよ」と言われたとのことでした。

結局、その後上司ではなく、課長代理が労務担当者に告発をして、Aさんは生活残業していたことを白状しました。

結果、懲戒処分ではないですが、Aさんは「注意」という形で処分されました。ただ、その生活残業のイメージが付いたからか、周りから嫌われ居心地が悪くなり、転職してしまいました。

定時後に休憩を取りまくっていたBさん

二人目のBさんは人事部にいる12年目のベテランよりの社員でした。この人は課長代理職という立場で、課長の一歩手前だったので、本来忙しいはずの役職です。

ですが、定時後の離席がやたら多い、生活残業ではないかという同じチームの3年目の社員から告発がありました。

告発した社員が優秀だったこともあり、やめさせるわけにはいかないと優先順位が高い案件になりました。

上司と本人へのヒアリングも早々に行われ、最初は本人は認めていませんでしたが、結果的には認め、「3日間の出勤停止」の懲戒処分が下されました。

生活残業を告発した後に取るべき行動

では、実際にあなたが生活残業者を告発したら、その次はどんな行動をとればいいかわかりますか?

ここでは、次にとるべき行動を紹介します。

  • 自分の仕事に集中する
  • 周りに話を広めない
  • 担当部署のアドバイスに忠実になる

順番に解説します。

自分の仕事に集中する

何よりも自分の仕事に普段通りに集中することです。

なぜなら、ここで仕事をおろそかにすると、「あいつも仕事やってないじゃないか」とカウンターを食らうからです。

あくまでも、あなたの勤務態度がいいから、告発も受け入れられるのを忘れないでください。

周りに話を広めない

絶対に周りに話を広めてはいけません。

繰り返しになりますが、報復を受ける可能性もありますし、調査の結果「生活残業ではない」となることも、もちろんあります。

そんな時に、「あの人は嘘の告発をした」と言われてしまうと、居心地がかなり悪くなりますよね。

残業主任

あなたは何も悪くないのに損をしてしまうんです。

担当部署のアドバイスに忠実になる

変に自ら動こうとはせず、人事やコンプライアンス担当部署のアドバイスに従ってください。

下手な動きをして、「あいつはちょっと変わっているから、告発してきたけど今回は様子を見るか」と流されてしまったケースも過去にありました。

言われたこと以上でも以下でもなく、忠実に従うのがベストです。

そもそも告発する必要はない3つの理由

最後に私が一番伝えたいメッセージを伝えます。

それは、「そもそも告発する必要はない」ということです。

そう思いますよね?

でも、これが本当は一番伝えたいアドバイスなんです。

残業主任

理由を説明します。

あなたが労力を使う必要はない

まず冷静に考えてほしいのですが、あなたが労力を使う必要はなくないですか?

本当だったら、生活残業は上司や人事が注意すべきです。

なのに、日々仕事を頑張っているあなたが余計なリソースを使って、仕事ができない人のことを考えるのはもったいないんですよ。

せっかくの貴重な時間が無駄になる

もし告発するにしても、証拠が必要になったり、告発した後もヒアリングで時間が取られるのはお伝えした通りです。

そこまでしても、「生活残業と認められませんでした」となるケースが大半です。

そうなると、あなたが本来やりたかった仕事や家族、趣味などのプライベートに費やせた時間が無駄になったっていうことなんですよ。

もっといい環境は探せばいくらでもある

ただ、何もアクションしないで生活残業者と同じ環境にい続けるのはイライラしますよね。

「何とかして周りのストレスから解放されたい」と思いませんか?

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あまり大々的には言えないですが……

※いきなり副業はあまりオススメしない

生活残業者を見返すために副業を考える人もいるかもしれません。

ですが、今の会社で副業はオススメしません。

副業は会社を変えて、悪い人間関係を断ってからでも遅くはありませんからね。

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この記事を書いた人

残業主任のアバター 残業主任 生活残業.com

生活残業で生活を支えていた過去を持つ、残業主任と申します。

神奈川県出身→早稲田大学教育学部卒→日系自動車メーカー勤務
従業員3万人規模の東証プライム企業で人事担当をしております。
これまで、労務管理→評価報酬制度→中途採用→新卒採用担当と渡り歩いてきました。

日々生活残業をしている人向けに、「どうやったら今の生活をより良く出来るか」「生活残業を続けていたらどうなるか」などの情報を発信します。
今も現役バリバリで人事をしているので、生活残業をしている人の末路や企業の闇はたくさん見ています。自らも生活残業をたくさんしていた過去もあるので、経験談も交えてタメになる情報を伝えていきます。

ちなみに生活残業をやめたら日商簿記2級、TOEIC970取れました。

<p class=”pr-text”>※この記事にはプロモーションが含まれています。</p>

※この記事にはプロモーションが含まれています。

残業主任
生活残業.comの運営者
・残業主任(30歳男性)と申します。

・神奈川県出身→早稲田大学教育学部卒→日系メーカー勤務

・労務管理→評価報酬→中途採用→新卒採用担当と人事一筋で渡り歩き、生活残業者の末路や企業の闇を見てきました。

・生活残業をしている人向けに、「どうやったら今の生活をより良く出来るか」「生活残業を続けていたらどうなるか」などの情報を発信します。
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